4/1 そのまんまカフェ 報告

4月1回目の「そのまんまカフェ」で『多様な学び推進チーム』の会合が開催されました。今回は、牧之原市議の加藤彰さんが参加してくださいました。

今月のテーマは、「他市の不登校対応システムの比較と提案」でした。というわけで、今回は神奈川県の藤沢市の例を参考にして考えてみました。

 神奈川県教育委員会では、「神奈川県学校・フリースクール等連携協議会」を設置し、不登校の子どもの将来の社会的自立や学校生活の再開に向けて、相談会等を実施しています。そのため、神奈川県のHPで不登校対策を検索すると、「教育委員会とフリースクール等による不登校相談会」や「フリースクールの見学会」の情報が手に入ります。他にも、「不登校相談」や「進路情報説明会」も多く開かれ、かつ、県教育委員会子ども教育支援課と特定非営利活動法人鎌倉あそび基地が、協働事業によりウェブサイト「キミイロ」を作成し、不登校や学びの場などに関する情報を提供しています。

 藤沢市HPの不登校支援のページでは、民間の居場所やフリースクール・親の会・遊び場などの情報へ、クリックひとつで、直接アクセスすることが可能です。そして、県HPと藤沢市HPとキミイロがスムーズにつながり、HP内で迷子になることもなく、支援が統一されているという安心を感じることが出来ます。

 藤沢市の保護者は、不登校になった、不登校の心配が出てきた(登校しぶり)という段階で、市または県、民間団体のどれかひとつにアクセスすれば、速やかに地域の利用可能な様々な民・官の施設の情報につながるということになります。クリックするだけで。

 相談がしにくい、そもそも相談していいのかと悩んでしまいがちな不登校問題において、保護者が自力で情報を探し、どうにか誰かとつながろうともがく労力がどれほどの物か。たとえ連絡先が分かっても、電話をしようとする勇気を出すために、もう一段階エネルギーが必要になります。悩みが大きすぎてその力さえなく、ただただ耐えている人がどれほどいるか。

 今回の会を聞いて、「こんなにも大変だったのか」と市議の加藤さん。「そもそも支援する者とされる者は対等でなければならない」と。そして、「『不登校(登校しぶり)』が、支援が必要になる段階になってはじめて知るという特別な事ではなく、『子どもの学ぶ権利』を守るために、はじめから子ども達の前には「学校に行かない・学校以外の所に行く」という選択も存在する、ということを社会(大人)が知っておく事が大切だ(要約)」と。

 『多様な学び推進チーム』は、学校再編を機に、不登校・登校しぶりや別室登校などの子ども達・その他の子ども達(つまり、全ての子ども達)の学ぶ権利を守ることが出来る多様な教育環境を実現するために、活動内容を市へ情報提供していきます。

 

子どもを彩る プロジェクト

牧之原市において、学校に行かない選択をした子どもたちや学校に行きたくても行けない子どもたち(ホームスクーラー)の生活を色鮮やかに彩るため、子どもの育つ環境を考える団体や施設・企業や人をつなぐサイトです。当事者やその家族・身近な人たちを巻き込み、子どもたちの選択を尊重し、豊かに育つ環境を整えることを目指します。

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